以前わたしは

どうしてあの人は…
なんであの人は…

と、人の言動に苛立ちを覚え
「あの人のせいでつらい」
と思っていました。

「あの人が変わってくれたらいいのに」
と思っていました。

確かにそれはその通りで
今でもあの人に対して
苛立ちは起こります。

けれども

｢わたしの人生なのだから
あの人を中心に置かなくてもいい｣

と決めてからは
あの人で頭がいっぱいになることは
なくなりました。

あの人を気にして
自分で自分を振り回すことも
なくなりました。

それは

「あの人がいてもいなくても
わたしはわたしの思うままに生きていい」

「なんと言われようと
わたしの人生なのだから」

と、思えるようになったからです。

自分の生き方は自分で決めていい

ほんとうは
人との付き合い方や距離は
自分で決めていいんですね。

あの人が嫌なら離れてもいい。

物理的に難しいのなら
心理的な線を引く。

もちろん
決めるということは
覚悟が必要かもしれません。

その結果として
いいことも悪いことも
すべて引き受けなければならないからです。

それでも
自分が本当に望むことはなんだろう
と考えたとき

「わたしはわたしを生きた」

と、人生の最後で胸を張って言いたいのだと
そう思ったのです。

他人は変えられないけれど
自分の生き方は自分で決めていいはず。

「あの人のせいで」
と他人を中心にして生きるのか。

「わたし」を中心にして生きるのか。

少しの勇気と覚悟で人生は変わるのですから。

そうしたくても、できなかったわたし

と、ここまで書いてきましたが
当時のわたしは本当につらくて、苦しくて

「自分を人生の中心に置いて生きていいんだよ」

と言われても
きっと受け入れられなかったと思います。

そうしたくてもできない自分を
責めたでしょう。

だからもし

あの時のわたしに会えるなら
こんなふうに言うでしょう。

｢あの人が変わってくれたら…と願うのは
つらい思いをしてきたあなたであれば、当然だよね｣

と。