「助けたい」と思うとき、心の奥で何が起きているのか

人のために何かをしたい。
力になりたい、助けてあげたい。

そう思えることって本当に素敵だなぁ、と思うんですよね。

でも、傾聴を学んでいると、もう一歩踏み込んで

「なぜそう思うのかな?」

と、自分に問いかけることの大切さにも気づかされます。

「助けたい」と思う、その奥にあるもの

よく見られることのひとつに、
無意識に相手に自分を重ねてしまう、というものがあります。

「この人を助けたい」
「救ってあげたい」

そんな気持ちの奥をそっと見てみると——

  • 過去の自分が、誰かにしてほしかったこと
  • 満たされなかった思いを、相手を通して埋めようとしていること

そんな思いが、自分でも気づかないところで、静かに動いていることがあるんですね。

でも、誤解しないでいただきたいのは、これは悪いことではない、ということ。

そうした心の動きは、とても自然で人間らしい反応です。

気づいていると、関わり方が変わる

ただ、そこに気づいているかどうかで、人との関わり方は大きく変わってきます。

気づいていると、

相手をひとりの存在として尊重しながら、少し余白のある関わりができるようになります。

一方、気づかないままでいると、

相手が思うように変わらなかったときに、がっかりしたり、イライラしたり

「もっとこうしたほうがいいのに」

と、知らないうちに押しつけになってしまうこともあります。

そしてそのことが、かえって自分自身を苦しくさせてしまったりするんですね。

自分を知ることが、傾聴の土台になる

大切なのは、

「助けたい」という気持ちの良し悪しではなく、その気持ちを自分がどう受けとめているか。

そこが、関わりの質を静かに分けていきます。

傾聴って相手の話を聴くことだけではないんですよね。

自分の心の動きを知っておくことも、大切な土台のひとつです。

今、自分は何を感じているのか。

どんな思いが、内側で動いているのか。

それを否定せずにそのまま受けとめていくこと

そのまなざしがあるからこそ、相手の世界にも無理なく寄り添えるようになります。

もちろん、ここに書いたことがすべてではありません。

純粋な「力になりたい」もあります。​

ただ、「誰かのために」という気持ちを大切にしながら、同時に、自分の心にもやさしく目を向けていくこと。

それは、人と関わる時間をよりあたたかなものにしてくれると感じています。

 

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