傾聴すれば相手はたくさん話をしてくれる?

「傾聴すれば、相手はたくさん話しをしてくれるんですよね?」
「スッキリするんですよね?」

という質問をたまにいただきます。

結論としては
「傾聴にはそういう側面がある」
と言えますが、ちょっと待ってくださいね。

たしかに、たくさん話をしてくれるかもしれませんし
スッキリされるかもしれません。

けれどそれを目的にして聴くと
ちょっとしんどくなってしまうかも…
というお話をします。

目的と結果を逆にしない


まず、傾聴の目的です。

(相手に)寄り添い、支え、そのまま理解して聴く

を目的として聴きます。

そしてその結果として
たくさん話をしてくれる、ということはよくあります。

「ならいいじゃない」
と思った方もいらっしゃるでしょう。

ですが
たくさん話してくれること(結果)
を期待して聴くことは、あまりおすすめしません。

なぜなら、
望む結果が得られればいいのですが
得られなかったとき
(この場合は、話をしてくれなかったときとします)

がっかりしたり、
「わたしの聴き方がよくなかったんだ」
と自分を責めたり

あるいは
「せっかく聴いてあげたのに!」
とイライラしてしまうかもしれないからです。

結果は自分では作れない


相手がたくさん話してくれたらいいな
話してスッキリしてくれたらいいな

と思うことは
けっして悪いことではありません。

けれど「相手が○○になるように」
という結果を目的にして聴くのは
ときとして自分を苦しめることになります。

気持ちよく話してもらって
相手も喜んでくれたら嬉しいですよね。

聴いてよかった!と思いますね。

でも、こちらがどんなに一生懸命に
聴いたとしても
喜ばない、あまり話さないということもあるのです。

「過去と他人は変えられない」

アメリカの有名な精神科医の言葉です。

つまり
「自分の期待通りにはならないかもしれないなぁ」という部分は
持っていたほうがいいかもしれないですね。

質問の答え


たくさん話してくれるかもしれないし
話してくれないかもしれない。

結果は誰にもわからない。

これが答えになります。

 

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