言い訳をする人の話をどう聴くか?

「相手が言い訳をすると、イライラして聴けなくなる」

という方は結構います。

理由を尋ねると概ね、
「言い訳はよくない」「言い訳すべきではない」とおっしゃいます。

何を隠そう、私もそのうちの一人でした。

たとえば子どもが
「だって…」「でも…」と言い出すと

「だってじゃない!」
「言い訳しないの!」
と怒っていました。

聴けないワケ

人というのは面白いもので

自分に禁止していることは
他人にも同じように禁止する

という法則があります。

つまり言い訳にイライラする人は、自分に対しても
「言い訳はよくないから、するべきではない」
と禁止しています。

いかがでしょう。
心当たりはあるでしょうか?

私たちは社会の中で、
あるいは学校や家庭で「言い訳をするな」と言われてきました。

もしかしたら子どものころ、
言い訳をしたら親から怒られた
という経験があるかもしれませんね。

すると当然、言い訳はよくないものだと思ってしまいます。

言い訳を聴けるようになるには、どうすればいいか?

そもそも論ですが、あなたは言い訳を聴きたいですか?

「聴きたくないけど、聴くべき」
と思っているのであれば、

聴かないという選択肢もある

ということを最初にお伝えしておきますね。

なぜなら「聴くべき」だと、自分が我慢する聴き方になってしまうからです。

それは決してラクな聴き方にはならないでしょう。

そしてため込んだ我慢は、いつか限界が来ます。

聴かない、はけっして悪いことではありません。

聴く、聴かないは自分で選んでいい。

ということを、頭の片隅に置いておいてくださいね。

では、ここからは聴きたい人向けに書いていきます。

1.よい、悪いというメガネを外す

言い訳も「わけ」です。

その人にとって、そうせざるを得なかったわけ(理由)が必ずあります。

まずは、よい・悪いという自分の価値判断のメガネを外してみましょう。

2.それがベストだった

それがいいと思ったんだね
それしか選べなかったんだね
それをするしかなかったんだね

など、その時のベストだった、という見方をします。

話を聴いていると
「相談してくれたらよかったのに」とか
「もっといい方法があったのに」などという、思いが湧き上がってくるかもしれません。

けれど
「それがあなたの精いっぱいだったんだね」
「あなたにとってはベストだったんだね」
と考えてみます。

3.自分に言い訳をする

聴けない理由に、

『自分に禁止していることは
他人にも同じように禁止する』

と冒頭で書きました。

ということは、自分に言い訳を許可してあげればいいわけです。

そこで言い訳の練習をおすすめします。

けれど、人に対して言い訳をするといい顔をされなかったり
「言い訳するな」と言われかねませんよね。

ですのでおすすめの方法は
自分が一人でいるときに、自分に対して言い訳をする、です。

たとえば何か失敗をしてしまって、自分を責めていたとします。

そのとき自分に言い訳をしてみてください。

慣れないうちは、心がザワザワするかもしれません。

そうしたらぜひ、1と2に書いたことを思い出してください。

あなたにもきっと
そうせざるを得なかったわけがあり
それがベストだったのです。


自分に言い訳ができるようになると
人の言い訳も聴きやすくなります。

お試しください。

 


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