もしあなたの家族や友人がとても落ち込んでいたら、あなただったらなんて言葉をかけるでしょうか?
「大丈夫だよ」と励ましますか?
「気にしない気にしない」と元気づけますか?
それとも「しっかりしろ」と活を入れるでしょうか?
そんなふうに言われて元気になる人もいるかもしれません。
だけど本当に落ちてしまっている人は、かえってモヤモヤしてしまうのではないでしょうか。
なぜなら落ち込まざるを得ない、その人にとっての理由があるからなんですね。
そこを無視して「元気出して」みたいなことを言われると、わかってもらえてないような気がして、かえってモヤモヤしてしまいます。
「だったらなんて言葉をかけたらいいの?」と思いますよね。
これが正解だというつもりはないのですが、言葉をかけるよりも、相手の気持ちのそばにいるだけでいいと私は思います。
気持ちのそばにいるというのは、励ましたり元気づけて前向きになってもらうのではなく
落ち込んでいる、そのままのあなたを私は受け止めます。
ネガティブなあなたであっても、私はそばにいます。
こういう心の姿勢が
「気持ちのそばにいる」ということではないでしょうか。
そしてこれが「気持ちに寄り添う」ことだと私は思います。
そうすると、多くの言葉をかける必要はないかもしれません。
できるのはただただ、その人の思いや気持ちを聴いて受け止めることくらいですね。
けれども落ち込みすぎて言葉にならない、言葉がなかなか出てこない人もいます。
そんなときは「吐き出したらスッキリするよ」と無理に話させようとするのではなく
いまは話せない、言葉が出ないその人の気持ちに寄り添って、ただそばにいるだけでも十分かなと思います。