たまにこのようなご質問をただきます。
「聞くだけでいいんですか?」
「聞くだけならいつもしています」
これは日常会話だったら
聞くだけ、というのはありです。
相手の話を黙って
うなずきやあいづちで聞く。
間違いではありません。
けれども傾聴の場合は
ただ聞いているのではなく
目的をもって聴いています。
傾聴の目的は何かというと、相手を
・支える
・寄り添う
・そのまま理解しようとする
ことです。
ただ口を閉じて聞いていればいい
…わけではないんですね。
私は目の前のこの人の話を
どう聴きたいの?
どう関わりたいの?と自分に問いかけて
支えたい、寄り添いたい、そのまま理解したい
と思ったら傾聴するんですね。
思わなかったら、ただ黙っていようが
聞き流していようが、構わないわけです。
私もそういうときはあります。
でも傾聴したい!と思ったときは
傾聴の目的を軸に聴くんですね。
なので聴いている姿を外から見ると
同じようにうなずきやあいづちを
しているように見えるかもしれませんが
そこには明確な違いがあります。
支える、寄り添う、そのまま理解するという
目的をもって聴いているかどうか。
それを実現するために
うなずきやあいづち、くり返しなどの
スキルがあるんです。
ということで「聞くだけ」ではなく
目的をもって聴いている
というお話しでした。