黙って聴くのは負けている気がする?

今回は、このような方に向けてお話をしていきますね。

相手の話を「そうなんだね」と
否定しないで聴くというのは、負けている気がして悔しいんです!

という方。

自分の言いたいことを我慢して、黙って聴くのは
相手の正しさを認めなきゃいけない、受け入れなければいけない…という感じでしょうか?

たしかにそんなふうに思って聴くのはつらいですね。

もしかしたら、聴かされている、という感覚もあるのかもしれませんね。

まずひとつお伝えしておきたいのは
聴けないことは別に悪いことではない、と知っておいてほしいんですね。

聴けない、聴きたくないと思ったら、傾聴しなくたっていいんです。
それは自由に選べるんです。

だけど、もしあなたにとって
傾聴が必要だなと思うのであれば、聴いてみられるのもいいと思うんですね。

つまり、

「相手の話を聴きたい、傾聴したい」
と思って聴くのか

「聴かされている」
と思って聴くのか、では

感じ方がぜんぜん違う、というのが伝わるでしょうか?

傾聴は受け身ではなく
聴きたいんだ、という意思をもって
積極的に相手をわかろうとする姿勢で聴くんですね。

そうすると、勝ち負けではないんですよね。

たとえば
相手の方が「リンゴが好き」と言ったとして
だけどあなたはみかんが好きだったとします。

でも好きなものが違っても、そこに勝ち負けはないですよね。
リンゴとみかんに優劣もありません。

相手がリンゴが好きでも
あなたのみかんが否定されたことにはならないですよね。

これは価値観も同じことなんですね。

相手と自分の価値観が違っても、勝ち負けも、優劣もないんです。

ただ違うというだけ。

傾聴はその違いをわかろうとして聴くことなんです。

そこに勝ち負けをもってくると
聴くというのは受け身な感じがして、やっぱりつらくなってしまいますよね。

なので、もし傾聴したいと思うのであれば

自分の考え方や違いを「わからせたい」で聴くよりも
相手を「わかりたい」という耳で聴くと

今までよりも少しラクに、聴けるようになるのではないでしょうか。

 

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