今回は傾聴のちょっと深いお話です。
さっそくですが、あなたは
傾聴とは何をすることだと思いますか?
(少し考えてみてくださいね)
いかがでしょう?
この質問をすると多くの方は
だいたいこんなふうにおっしゃいます。
傾聴とは、
・うなずきやあいづちをしながら丁寧に耳を傾けること
・否定せずに聴くこと
・相手の気持ちに寄り添うこと
どれも間違いではありません。
実際私もそのように聴いています。
ですがそれは私にとっては聴くときの態度だったり、
「あること」を実現したいがための手段なんですね。
ではその「あること」とは何かと言いますと
傾聴することによってその人自身が、
・自分に傾聴することを学び
・自分に対して受容的になり
・自分が自分の最大の理解者になること
ここを目指しています。
もう少しかみ砕いて言うと、
話し手は傾聴されることによって
自分のどんな感情、どんな自分も受け入れられている、という体験をします。
すると次に、聴き手の真似をし始めます。
自分に対して傾聴するようになっていくんです。
自分の内側にある本当の思いや
感情に耳を傾け、自分に対して受容的な態度をとるようになります。
そのままの自分を認めて
受け入れられるようになるんですね。
そして
自分が自分の最大の理解者になって
自分を支えてあげられるようになっていきます。
つまり傾聴は、話をしている人が
自分で自分を大切にできるようになるための支援となる聴き方、とも言えます。
傾聴とは何をすることですか?と聞かれたら
今の私だったらこのように答えるでしょうか。
さて、ここまで読んで
あなたはどのように感じましたか?
同じようにやってくださいとは言いません。
傾聴をどう使うのか、どこまでやりたいのかは自由です。
ただ、傾聴の本当の意味を知っていると理解が深まって
自分に対しても人に対しても、関わり方が変わってきます。
知っておいても損はないな、と思ったのでお話ししました。