今回は「自分と似たような経験の話ほど傾聴しにくい」というテーマで
注意するべきポイントについてお話しします。
まず最初にこういう話をしたいのですが
私たちが日常で会話をするときの基準として
自分と同じかどうか
自分と違うかどうか
という耳で聴くことがあります。
たとえば誰かが
「先週ディズニーランドに行ってきたんだ」
と言ったとします。
それに対して
「そうなんだ!ディズニーランドいいよね。私も好き!」
と言ったり、あるいは
「いいなぁ、私はまだ行ったことないんだ」
と言ったり。
これはひとつの例えですが、
自分の過去の経験と照らし合わせて
会話をすることがよくあります。
女子トークでもありますよね。
「わかるー!私もー!」というのもそうです。
私もそのときのノリで会話をすることがあります。
だけど、それで楽しく盛り上がる話ならいいのですが
ちょっと真面目な話だったり
悩みや何か相談されたときは
気を付けなければなりません。
なぜなら、似たような経験の話ほど
傾聴はしにくいからです。
先ほどお話ししたように
人は自分の過去の経験と照らし合わせることを
当たり前のようにやっているんですね。
たとえばですが、
子育てに悩んでいるお母さんの話
仕事で悩んでいる部下の話
自分にも身に覚えがあったりすすると
そのときのことが思い出されるわけです。
私も同じだったなぁ、とか
私は違ったなぁ、とか
すると相手に同調してしまったり
何か言いたくなったり
きっとこうだろうと
決めつけてしまいがちになるんですね。
そもそも傾聴は
自分の気持ちと相手の気持ちを
明確に分けて聴きます。
似たような経験をしているからといって
思い方が同じとは限らないですよね。
似ているなぁ
と思ってはいけないのではなくて
これは私の気持ち
これはあなたの気持ち
絶対に違うはずだ
と思って聴いたほうが、より相手を理解できます。
同じだと思ってしまったら
それ以上聴けなくなってしまうんですね。
なので、似たような経験の話こそ慎重に。
自分と相手は違うはずだ
という意識を忘れずに聴くといいですね。