今回は「傾聴の目的」についてです。
前回の記事はこちら。
何を目的に聴くかによって、聴き方は変わります。
仲良くなりたいのか、事実確認をしたいのか、それぞれ目的が違いますね。
同じように傾聴も「傾聴の目的」があります。
傾聴の目的
結論から言うと傾聴の目的は、
相手の気持ちに寄り添い
よい・悪いと価値判断せずそのまま理解し(受け止め)、支えることです。
ここを目指して聴いていきます。
実はこの目的が決まらないと聴き方も決まりません。
なぜ目的を決めるのか?
たとえば、あなたは旅行に行くとき、まず目的地から決めますよね。
目的地が決まったら、そこへ行くための交通手段を考えると思います。
車なのか電車なのか、海外なら飛行機でしょうか。
では、目的地も決めずにとりあえず飛行機に乗ったとしたらどうでしょう?
どこに着くかわからないですよね。
中にはミステリツアーが好きな人もいるかもしれません。
けれど到着した先が期待していたのと違うかもしれないし、そもそも目的地が決まってないから着かないということもあり得ます。
傾聴も同じで、まずどこを目指すのかを定め(目的)、次に交通手段(どう聴くか)を決める必要があります。
よくこんな質問をいただきます。
「どう聴いたらいいでしょうか?」
これは「私は何に乗ったらいいのでしょう?」と同じです。
目的地も決めていないのに、何に乗ればいいのかなんて、誰にもわかりませんよね。
たとえばビジネスにはビジネスに適したきき方がありますし、仲良くなりたいのなら仲良くなるきき方があります。
ですので、自分はどんな目的でききたいのか?をまず明確にする。
そこが明確になって初めて、聴き方の手段が選べるのです。
また目的をはっきりさせておくと、傾聴でやるべきこと・やらなくていいことがわかり、練習の方向性が見えてきます。
もしあなたが「傾聴したい」と思うのであれば、まず目的を明確にしましょう。
傾聴の目的は(いろんな言い方ができますが)
相手の気持ちに寄り添い
よい・悪いと価値判断せずそのまま理解し(受け止め)、支えることです。
この軸を持っていると、ブレずに傾聴ができるでしょう。