「興味のない話って聴けないんですよね」とよく言われます。
たとえば「ゲームが趣味です」という人がいたとして、その人がめっちゃ熱く語っているとします。
だけど自分はゲームはやったことないし、何が面白いのかもわからない。
興味もないし、こんなつまらない話、どうしたらいいんだろう…
ということ、ありますよね。
(ゲームというのは一つのたとえなので、それが悪いわけではありません)
あとは自分の知らない話題もどう聴いたらいいかわからない、ということもあると思います。
こういうとき傾聴だったらどう聴くの?というところを知りたい、ということだと思うんですが
まず前提からお話をさせてください。
それは、あなたが傾聴したいかどうか、なんです。
聴きたいのか、聴きたくないのか。
興味がないから聴きたくないのであれば、聴かないという選択肢もあるはずです。
ぜったい聴かないければいけないという、決まりごとはないですよね。
だけど、そうではなくて
「自分は聴きたい。話をしている相手に寄り添いたい。わかりたい。相手のそのままを理解したい」
と思うのであれば、傾聴がおすすめですよという話です。
傾聴のテクニックだけを使おうとしても結局、苦しくなってしまうんですね。
だって、本当は聴きたくないから。
それを我慢して聴こうとするから「傾聴って修行だよね、つらいよね」となってしまうんです。
だからまずは「私は聴きたいんだ、傾聴したいんだ」というのが前提にあって
自分が聴くことを選ぶのであれば、次にお話しすることが役に立つと思います。
それは、話の内容ではなく、相手の気持ちに耳を傾けましょうということです。
その話題について、その方はどう思っているのか?どう感じているのか?
そこに全神経を集中して耳を傾けます。
だから、話の内容がわかってもわからなくても、興味があってもなくても、そこはあまり関係ないんですね。
興味があるかないかは、自分が基準です。
傾聴は相手が基準。
相手の気持ちをわかりたいと思ったら、傾聴がお役に立ちますよ、という話です。
といっても、傾聴が素晴らしいからいつも傾聴しましょう、と言いたいのではなく
傾聴という聴き方であなたがラクになるのであれば、よかったら使ってみてくださいね、ということです。