今日はレターにお寄せいただいたご質問にお答えしますね。
女子会や親友と話すとき、悩みの話などは傾聴で聴いたほうがいいでしょうか?
というご質問でした。ありがとうございます。
同じようなご質問はわりと多いですね。
こういう場面、こういう人、こういう話のときは傾聴したほうがいいですか?
と、よく聞かれるんですけど、ポイントは1つです。
自分は聴きたいのか、聴きたくないのか。
これは聴く人の意思で選んでほしいんです。
といってもべつに冷たく突き放しているわけではなくて
傾聴は「この人の話を聴きたいんだ」という、自分の明確な思いがないとなかなか聴けないんですね。
なぜかというと、形だけなんとなく傾聴っぽく聴いても、だんだん苦しくなっちゃうことがあるんです。
たとえば、
ほんとはそんなに聴きたくないけど、目の前の相手が困ってるみたいだから、聴いてあげなきゃいけないかな、とか。
ここは聴くべきかな、とか。
「しなきゃいけない」「~すべき」というのは、なんか自分に無理をさせているような感じですよね。
そうすると結果的にしんどくなっちゃって、もうこれ以上無理~ってなったり、終わってからぐったりしちゃったり。
ひどいとイライラしてきちゃって、余計なことを言っちゃったりとかね。
だからそうではなくて
「私はこの人の話を傾聴したいんだ」という明確な意思、思いがあることが聴く前提なんですよね。
じゃ、その思いって具体的に何かというと
相手を支えたい、気持ちに寄り添いたい、そのまま理解したい
なんですね。
こんなふうに思うのであれば、傾聴をおすすめします。
私は傾聴を伝える講師ですが、何が何でも傾聴がいいですよ、おすすめですよ、とは言いません。
なぜなら聴くあなた自身がラクであることが、一番大事だと思っているからです。
無理して聴いて、つらくなる必要はないと思っています。
聴きたいと思ったら聴いてください。そのときは傾聴が役に立つと思います。
ということで、いただいたご質問をもう一度読みますね。
女子会や親友と話すとき、悩みの話などは傾聴で聴いたほうがいいでしょうか?
答えは、聴き手であるあなたが
相手を支えたい、気持ちに寄り添いたい、そのままを理解したい
という、明確な思いがあるのであれば、傾聴してみるのもいいんじゃないでしょうか。