今回は「気持ちを察するのは要注意」というお話しです。
気持ちを察しましょう
とよく言います。
気持ちを察する
とはどういうことかというと
相手の感情を推し量って理解することです。
なんとなく、こういう気持ちかな?
とわかることってあると思います。
だけどひとつ気を付けてほしいのは
それは本当に相手の気持ち?
勝手に想像してないかな?
と立ち止まってみてほしいのです。
例えばですが
Aさんがこんなふうに言ったとします。
「先日、課長に昇進したんだよね」
と言われたら
あなたはどう感じるでしょうか。
あるいは、なんて応答しますか?
「おめでとう」や「よかったね」
でしょうか。
でもちょっと待ってくださいね。
Aさんは「課長に昇進した」という
出来事しか話していません。
「よかった」と思っているかどうかは
わからないんですね。
もしかしたら
責任ある立場にプレッシャーやストレスを
感じているのかもしれません。
昇進したのだから嬉しいだろうな
と察して、先走るのは要注意です。
もちろん言葉だけでなく
表情や声色、テンションなどから
わかることもあります。
嬉しそうに話しをしている雰囲気から
「嬉しいんだな」とわかることもありますが
相反する場合もありえるのです。
例えば
「大丈夫!大丈夫!」
と明るく言っている人が
本当に大丈夫かどうかはわかりません。
辛い気持ちを隠して
明るく振舞っていることだってあるんですね。
つまり何が言いたいのかというと
こういう気持ちかな?と思ってもいいけれど
断定しないというのが大切なんですね。
勝手にわかったつもりになったら
それ以上深い話は聴けなくなってしまいます。
私の思い込みじゃないかな
決めつけていないかな
と常に意識していたいですね。