日常の中で、誰かの話を聴く機会はたくさんありますよね。
人の話を聴くことはとても大事なことですが、「本当は聴きたいのに、今はどうしても余裕がない…」そんな場面に直面したことはありませんか?
例えば、
- 仕事や家事で疲れ切っていて、相手の話を聴く余裕がないとき
- 自分の悩みが大きすぎて、人の話を受け止める気持ちになれないとき
- 体調が悪かったり、気持ちが沈んでいて、どうしても聴けないとき
「ちゃんと聴かなきゃ」と思えば思うほど、しんどくなってしまうこともありますよね。
では、そんなときどうすればいいのでしょうか?
今回は「聴きたくても聴けないとき」の対処法についてです。
まずは「今は聴けない」と認める
一番大切なのは、 「今は聴けないんだな」 と自分の状態を認めることです。
「聴かなきゃいけない」と思うと、余計にプレッシャーがかかります。
でも、どんなに聴きたい気持ちがあっても、心や体に余裕がなければ、うまく聴くことはできません。
無理をすると、相手の話が負担に感じたり、適当にあいづちを打ってしまったりして、かえって関係がギクシャクしてしまうこともあります。
だからこそ、まずは 「今の自分には余裕がない」と認めることが大切 なんですね。
そして 「今は聴かない」という選択肢もあることを覚えておきましょう。
聴けないときのやさしい伝え方
「でも、断るのは申し訳ないな…」
そんなふうに感じる方もいるかもしれません。
そんなときは、次のように やさしく伝える のがおすすめです。
- 「ごめんね、今ちょっと気持ちに余裕がなくて、ちゃんと聴けそうにないんだ」
- 「今は頭がいっぱいだから、落ち着いたときに改めて聴かせてほしいな」
- 「すごく大事な話だと思うから、ちゃんと聴ける状態で聴きたいんだけど、今は難しくて…」
こう伝えることで、相手を否定せず、自分の状態を正直に伝えることができます。
大切なのは、「今は聴けないけど、あなたの話を大事にしたい」 という気持ちを伝えること。
こうすることで、相手も自分も大切にできますね。
ロジャーズの「自己一致」の考え方
傾聴を提唱した心理学者のカール・ロジャーズは、「自己一致(Congruence)」という概念を大切にしました。
これは、 「ほんものの自分でいること」 です。
つまり、表向きの仮面をかぶらず、自分の本当の気持ちに気づき、それを否定したり、ごまかしたりしないことが重要なのです。
例えば、「聴きたくないけど、聴かなきゃ…」と思いながら聴くことは、「聴きたくない」という自分の本当の気持ちをごまかすことになります。
がまんして無理に聴くと、自分がつらくなってしまいますよね。
それよりも、 「今の自分はどう感じているのか?」 を素直に見つめることが大切です。
「今は聴けない」と感じているなら、それを無理に隠さず、正直に伝えるほうが、結果的に相手との関係を良いものにすることにつながります。
それでも罪悪感を感じるときは?
「自分の状態を伝えることが大事なのは分かったけど、やっぱり罪悪感がある…」
そんなときは、 「今すぐ聴けなくても、後で聴くことはできる」 という視点を持ってみましょう。
- 「今は難しいけど、あとで話せる?」
- 「落ち着いたら、ちゃんと時間をとって聴きたいな」
こう伝えることで、相手にも自分にも誠実でいられますね。
また、短い時間でも 「要点だけ教えてもらえる?」 と伝えるのも一つの方法です。
全部を聴くのが難しくても、相手の話を少しでも受け止めることで、コミュニケーションを円滑にすることができます。
まとめ
- まずは「今は聴けない」と自分の状態を認める
- 無理に聴こうとせず、「今は難しい」とやさしく伝える
- ロジャーズの「自己一致」=自分の本当の気持ちを大切にする
- 罪悪感を感じるときは、「後で聴く」という選択肢を持つ
聴くことは大事ですが、それが負担になってしまうと、うまくいかないこともあります。
無理に聴かず、今の自分の気持ちを大切にすること。
そして、 「聴く・聴かない」を意識的に選ぶことが大切 なんですね。
ぜひ、あなたの生活の中で取り入れてみてくださいね。