さて今回は、こんなご質問にお答えします。
「傾聴っていいんですか?」
「傾聴のよさって何ですか?」
と、たまに聞かれます。
傾聴に興味があるけど
よくわからないから聞いてみよう
という方だったり
あるいは、
自分は興味ないんだけど
会社から部下の話を聴くように言われて
傾聴ってどうなの?
聴く意味や価値って何かあるの?
と思っている方だったり
ほかにも背景はいろいろだと思います。
だけどひとつ共通していることがあって
この質問をされる方は
傾聴を知らないということなんですね。
「何を当たり前なことを言っているんだ」
「知らないから聞いているんじゃないか」
と思った方、ごもっともです。
だけど私が言いたいのは
知識として知っているか、知らないかではなく
傾聴された体験がないから
わからない、知らないという意味です。
何が言いたいのかというと
傾聴は「体験」なんですね。
つまり傾聴を体験したことがない方に
傾聴の良さを口で説明しても
知識としては入るかもしれないけれど
自分ごととして理解したり
実感としては
たぶん伝わらないだろうな、と思うんです。
たとえて言うなら
食べたことのない料理は想像できないし
美味しいかどうかもわからないのと同じです。
なので
私の感じている傾聴の良さというのは
お話しできると思うんだけれど
感覚としてわかるかどうかは別なんですね。
ということで結論ですが
傾聴の良さを知りたい方は
傾聴ができる人に傾聴されてみる
というのをおすすめします。
それで、いいと感じるか
やっぱりよくないと感じるか
それはわからないけれど
言葉で説明されるよりは
よっぽどわかりやすいんじゃないでしょうか。
で、余談なんですけど
傾聴をこれから学ぼうと思っている方も同じです。
傾聴が身につくためには
傾聴される体験がとてもとても大事です。
聴く練習もいいんだけれど
自分が話をして聴いてもらうことも
同じくらい大事ということです。
くり返しになりますけど
傾聴は「体験」です。
傾聴の良さを知りたい方は
自分の感覚で確認するのが
一番わかりやすいですよ、というお話しでした。
ちなみに私も講座だけではなくて
傾聴セッションというのをやっていますので
よかったらご利用ください。