今回は、
「聴くだけじゃない、効果的な練習法」
というお話をします。
先日、傾聴のロールプレイ練習会を
開催したんですけど
そのなかで
このようなご感想をいただきました。
「自分が話し手になって、話をすることも
大切なんだとわかりました」
傾聴の練習というと
人の話をたくさん聴いて、
うなずき、あいづち、くり返しなど
技術を練習することだ、と思いがちです。
でも、じつはそれと同じくらい
話すことも傾聴の練習になるんですね。
理由は大きく分けて2つ。
ひとつは、
自分が話をして聴いてもらうことで
傾聴のよさが体験できるからです。
「話を聴いてもらうっていいなぁ」
「傾聴っていいなぁ」
この傾聴されるよさを知っていると
自分も同じことを人にしようと思います。
知らないことをやろうと思っても
なかなかできるようにはならないですね。
そしてふたつめは、話すことによって
自分自身に目を向けることになるからです。
ロールプレイで練習をするときに話し手になった人は、
1.自分の気持ちを感じながら
2.その気持ちを中心に話す
ことで、自分の感情に関心を向ける練習になります。
そもそも傾聴は何を聴くのかというと
人の「気持ち」を聴きます。
でもそのとき、
自分の気持ちや感情がよくわからないと
人の気持ちや感情もよくわからない。
話を聴いていても
気持ちや感情の部分に鈍感だったら
人の気持ちが入ってこないんです。
キャッチできないんですね。
逆に言うと、
自分の気持ちがわかるようになると
人の気持ちもわかるようになっていく
という順番なんです。
なので
「自分の気持ちってなんだろう?」
「何を感じているだろう?」
と思いながら話をすることは
傾聴の練習になります。
もしあなたが、傾聴のロールプレイなどで
話し手になったときは
ぜひ自分の気持ちを感じながら話をしてみてください。
私が開催している練習会は
「傾聴1日講座」を受講した方向けにおこなっているので
一般募集はしていませんが
傾聴セッションという、
1対1でお話を聴くサービスをやっていますので、よろしかったらご利用ください。