さて今日は、傾聴の土台、うなずきあいづちの話です。
傾聴に限らずですが、人の話を聴くときはうなずいたりあいづちをしますよね。
ところで、うなずきや相槌の意味って何だと思いますか?
みなさんふだん、どんな目的でうなずいたりあいづちをしているでしょうか?
と聞くと、だいたいは「相手の方にちゃんと聴いてますよを伝えるためです」と答える方が多いです。
その通りですね。
で、今日はそこにもうひとつ足してほしいんです。
それは何かというと、こちらの言葉を入れるタイミングつくりのために、うなずきあいづちをする。
ここを意識してもらいたいんですね。
傾聴というのは、聴くという行為から受け身のようなイメージを持たれている方も多いと思うんですが、実は受け身ではないんです。
ただうなずいていればいい、というものではなく、相手の言葉をくり返したり質問をすることもあるんです。
そのときにお互いのタイミングが合わないと、言葉を入れたくても入れられないんですね。
そのタイミングを作る土台として、うなずきやあいづちが重要になってくるんです。
ということでさっそくそのやり方なんですけど、それは
相手のペースに合わせてうなずきやあいづちをする
ということなんですね。
ペースとは
- 話し手のテンションが高い・低い
- 話すスピードが速い・遅い
- 語調が強い・弱いか
こういったところに全部合わせるように、うなずき・あいづちを入れます。
例えば相手が高めのテンションで話をしていたら、自分もそのテンションに合わせてうなずいたり、あいづちをする。
逆にしんみりした感じだったら、それに合わせる。
語調が強かったら、自分も強くうなずいたり、あいづちをする。
という感じなんですね。
呼吸を合わせるといってもいいかもしれません。
これが合わないとくり返しの言葉を入れたかったり、質問したくてもなかなかタイミングが合わなくてできない、ということになります。
傾聴ってただ聴くだけじゃなくて、相に関わっていくことも大切なんですね。
あと、これができると「この人話しやすいなぁ、ちゃんと聴いてくれているんだなぁ」と思ってもらいやすいです。
まとめると
うなずきあいづちは、相手のペースに合わせる
それによって対話のための二人のタイミングをつくる
ということになります。
ここを意識してやってみてください。